窓の断熱

窓には採光 通風 日射取得 眺望 非常用進入口 デザイン などの役割があり
建物の用途や目的により大きさや形が決まってきます。

窓の占める面積は建物の用途によって違ってきますが、住宅などは10%位、
大都会などに建っているデザイン性の高いビルなどは全面ガラス張りだったりします。

建物全体の熱損失の4割近くが窓からなので断熱のことを考えると敷地条件による日射や通風の影響や建物の目的に応じた窓を選択しなければなりません。

日本は1997年に京都で温室効果ガス排出削減いわゆる京都議定書に
合意しました。
当時、これからは断熱に力を入れなければならないのだと判断。
断熱に関して積極的に取り組みだしたのがその翌年今から15年前、実兄の家の新築の際、今でさえサッシのペアガラスは一般的ですが、その当時はまだ単板ガラスが主流だった頃。
国産のサッシのペアガラス(複層ガラス)は種類も少なく高額でなかなか使えませんでした。

そこで断熱に関して先進国のカナダの樹脂サッシが、国産のペアガラスのアルミサッシより安かったのでカナダの樹脂サッシを実験的に兄の家に使ってみました。
(全部ではなく半分程度)
窓の枠も窓本体も硬質塩化ビニル樹脂で出来ており、アルミに比べ熱伝導率がかなり低いので結露を起こしにくく、ペアガラスなので断熱効果も高いのが特徴です。
ペアガラスの空気層側(アルゴンガス封入)にLow-Eガラス組み込んで使ってみました。
Low-EとはLow-Emissivity の略で 低放射と言う意味です。
可視光領域の波長は透過し長波長領域では反射率の高い光学薄膜をガラス表面に設けたものです。薄い青緑色をしています。


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樹脂サッシ ペアガラスの断面です。
剛性を高めるためハニカム構造になっています。

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真夏にこのサッシの前に立ってギラギラする太陽の光を受けても暑くないのを今でも身体が覚えています。
効果は絶大で夏は暑くなく冬はガラスも枠も結露を起こさずこれは凄いと感じました。

使用するに当たって心配だったのは、紫外線の強い日本の気候に樹脂が耐えられるのだろうかと言うことでしたが15年経った今、思ったほどの劣化はなくアルミサッシの劣化と(色落ち等)今のところ変わらないようです。
一つの欠点はスライド式は引くのが重いということです。


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これは現在一般的に使われている国産のアルミサッシ ペアガラス(乾燥空気封入)の断面です。
室内側の枠だけ樹脂を使用。

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窓の断熱に関しては、サッシの外側をアルミ(枠と障子の部分)、内側を樹脂(枠と障子の部分)、ガラスをLow-Eにすれば効果が上がります。(費用もかかりますが)
 
さらにLow-Eを空気層の屋外側(遮熱タイプ)に使えば日射の侵入を40%まで軽減でき遮熱効果が上がり、空気層の屋内側(断熱タイプ)に使えば断熱効果が上がり各方位で使い分けるとなお良い結果がでます。


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次回は断熱の仕組みについてお話しします。






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